小さいお子さんがいるおうちでは、どんなに対策をしていても「おねしょで布団が濡れてしまった…」なんてこともありますよね。
そんな時のお布団ってどうしていますか?
「洗えないからとりあえず干そう!」というママも多いのではないでしょうか?
でも、ただ乾かしただけではおしっこの成分は布団の中にしみ込んでしまっています。布団にしみ込んだおしっこは乾いた後でもシミや臭いが残り、雑菌が繁殖してしまうこともあります。
「わかっているけどどうしたらいいのかわからない…」
そんなママのために、おねしょ後の布団の正しい処置方法をご紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
いきなり除菌消臭スプレーはダメ!
おしっこの臭いが気になるからと、「とりあえず除菌消臭スプレーをして干しておけばいい」という考えは大きな間違いです!
おしっこで濡れてしまった部分に除菌消臭スプレーをかけても臭いを取ることはできません。
また、おしっこの臭いをごまかそうと、香り付きの除菌消臭スプレーを使ってしまうと、おしっこの臭いと混ざって逆効果になってしまいます。
おねしょで濡れてしまったお布団に、いきなり除菌消臭スプレーしても意味がないという事をまず覚えておいてください。
まずはおしっこを吸い取る!
おねしょでお布団を濡らしてしまったら、まずは布団にしみ込んでしまったおしっこをできる限り吸い取ることが大切です。
紙おむつや使い古したタオル、トイレットペーパーなど吸水性の高いものでおしっこを吸い取りましょう。
ワンちゃんのいるご家庭なら、ペットシーツも効果的です。
濡れた部分におむつやタイルなどを乗せ、上から体重をかけて吸い上げましょう。布団の下にもタオルなどを置き、上下から挟むことで効果的に水分を取ることが出来ますよ。
これをやるかやらないかで、臭いの残りはだいぶ変わってきます。
ぬるま湯で洗う!
汚れが気になる場合や、洗える布団の場合にはぬるま湯で部分的に洗いましょう。ここでのポイントは40℃前後のぬるま湯で洗うことです。
「熱湯のほうが消毒効果が高いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、これが大きな落とし穴です。
おしっこにはたんぱく質が含まれており、このたんぱく質は70℃以上で固まってしまうのです。
つまり、70℃以上のお湯を使って洗ってしまうと、たんぱく質成分を布団の中で固めてしまい、汚れを落としにくい状態を作ってしまうことになるのです。
必ず40℃前後のぬるま湯で洗い、再び使い古しのタオルなどで水分を吸い取りましょう。
おしっこの臭いにはクエン酸!
おしっこ独特のアンモニア臭はアルカリ性なので、酸性の洗剤を使うことで中和反応が起きて臭いを取り除いてくれます。
酸性の洗剤と言えば…そうです!お掃除に大活躍の「クエン酸」
おしっこ汚れには除菌消臭スプレーではなく「クエン酸スプレー」で臭い残りを防ぎましょう。
「クエン酸スプレー」の作り方
「クエン酸スプレー」の作り方はとっても簡単です。
200mlのスプレーボトルと粉末のクエン酸を用意しましょう。どちらも100均で購入できますよ。
スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1を入れ良く振って混ぜたら完成。
常温の状態で1カ月ほどは効果があるので、作った日をボトルに貼っておくといいですよ。
水分を吸い取った布団に、クエン酸をスプレーして再度おむつなどで水分を吸い取っていきます。これでおしっこの拭き取りは完了です。
しっかり乾燥!
クエン酸でおしっこ汚れを落としたら、しっかりと乾かすことが大切です。天気が良い日なら、太陽の光で中までしっかりと乾かしましょう。
可能であれば1~2時間おきに布団を裏返して、両面をしっかりと陽の光に充てて乾かすようにしてみて下さい。
天気の悪い日や、冬の日差しが弱い日、マットレスなど外に干せない場合は布団乾燥機を使って下さい。
クエン酸スプレーを使っておしっこの臭いを取ったのに、半乾きの状態ではおしっことは別の雑菌が繁殖し、嫌な臭いを発生させてしまうことになるので気を付けてくださいね。
スピーディーに処置を!
おねしょ布団の処置は何よりも、すぐにやることでシミも臭いも防ぐことができるんです。
おしっこのアンモニア臭は、時間が経過すればするほど布団にどんどん染みついてしまうので、放置する時間が長ければその間に雑菌もどんどん繁殖してしまうことになってしまいます。
朝の忙しい時間に大変かもしれませんが、少しでも早く処置を行うことで、シミも臭いも残りません。
おねしょで濡れた布団はできる限り早く処置してあげましょう。
最後に
おねしょで濡れてしまった布団は…
☆洗う時は40℃前後のぬるま湯で!
☆アンモニア臭にはクエン酸!
☆しっかりと乾かす!
この4つのポイントをしっかり押さえておきましょう。合わせて防水シーツなどのおねしょ対策を事前にしておくこともおすすめしますよ。
おねしょは成長過程で誰もが通る道です。子どもの気持ちに寄り添ってあげることも忘れないでくださいね。
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